GLOW LAZULY

Review Page

 GLOW LAZULY's Groove ー
崇高でかつ、卓越したヴォーカル。 だれもが魅了されるほどの天性のグルーヴ。
至巧で、寸分の狂いもないメロディー。 そして.... これ以上の言葉の真髄を貫く
ものはないほどの、リアルでいて、リスナーの心を打つ“生きた”詩。

もし、この世界に最高のアーティストがいるというのならば、それは、彼らのことだろう。
GLOW LAZULY、昨年の8月に某スタジオでプロデビューを果たした新人アーティスト。
Being系アーティスト、GARNET CROWに憧れた、樋口理有、桑原菜々、中崎圭介、郁音志歩の
4人の仲間が集まって、「自分たちもやってみようか」という一言で結成。
オーディション当時から、その高い実力を発揮し、異例のTOPを飾りアーティストとなった。
それだけあって、彼らには準備期間がなかったため、活動の土台となるのは、
今まで個々が行ってきた練習によって生まれた実力と、生まれながらの才能だけであったが、
そんな厳しい状態にありながらも、個々の力を存分に発揮し、GLOW LAZULYという
新たな場所を確立させた。
そんな彼らは、昨年の11/27に1st single「青の幻」をリリースし、デビューを飾る。
リリース後、メジャーデビュー前だというのに、1000枚という少々多い枚数を
発売しながらも二日で完売、買いもらした音楽機関から、苦情の殺到を受けるなど、
自らの技術力の高さをアピールした。また彼らの活躍はそれだけでは納まらず、
所属スタジオ主催の年末のライヴパーティーのラストを務め、5000人の観客前に、
全く動じないプロとしてのパフォーマンスを見せた。 ヴォーカル、樋口理有の歌声は、
会場の観客を一瞬にして包み込み、最大の衝撃と最高の感動を私たちに与えた。
どのような場所においても、常に自らの持てる最大限の実力を存分に魅せてきた
GLOW LAZULYに、今、スタジオ全体の、そして業界からも熱い視線が向けられている。

そして、今年の5/16日に発売された彼らにとって二枚目となるシングル「永遠に葬れ」。
私はその曲を一耳した瞬間、彼らがまさに“至高のアーティスト”であることを
感じさせられた。 実体験をもとに描かれたと言われる詩。 その痛ましいまでにリアルな
抒情詩を、悲哀の真髄を貫くような、か弱く、それでいて情念のこもった歌声で歌う樋口理有。
桑原菜々、郁音志歩の奏でるピアノの美しい調べ、それに中崎圭介の見事なまでの
アコースティックギターのサウンドが重複し、完全なる追悼歌が生まれた。
イントロから流れ出す哀しみのメロディーにそっとのせられた樋口のヴォーカル、
それはひたひたと、リスナーの心を涙へと導いてゆく。
そしてサビにはいると、彼の歌声には一層、念が込められ、一言一言に、彼の哀しみが
感じられるのだ。 それを聞いた時に、あなたは究極の悲哀と感動を味わうだろう。
まるですべてを空白にさせるような、不思議な力を持ったヴォーカルは、私たちの心に抵抗なく、
自然と染みこんでいく。作詞作曲をした樋口は、

「これをかけるようになるまでに(立ち直るまでに)6年かかったので、その分、
まともに歌い上げられるようになるにはもっと時間がかかるんだと思います。」と語る。

その詩の内容はまさに、彼の過去の痛ましい経験を描きとった重々しい詩だった。
しかしそこには、今まで決して割り切ることの出来なかった親友の死への、
“わかれ”の気持ちが込められていた。

それは、樋口がこの歌へ込めた意志そのものだった。
だから、深遠な歌詞が、彼の美しい声によって、生きてくる。
そして、またその意志を後援するような優しく甘いメロディーが、より、確実に、
私たちにメッセージを伝えるのだ。 それに気づいた時には、もう私たちの心は、
最高の感動と興奮を味わっているだろう。 そして不思議と、
もっと彼らの紡ぎ出すメロディーを心から感じたくなるのである。

GLOW LAZULYの全ナンバーの作詞、作曲、そして編曲はメンバーが、交代で行っている。
これといった決まりもなく、ただ、思いついた人が中心になってやる。
だから作詞を担当するのが樋口であるときもあれば、郁音であったりもするし、曲に関しても、
桑原や樋口がやりたいように書いて、それを中崎を中心に、メンバー全員で編曲を行うのだ。
このように、非常にイーヴンな間柄でやりとりが行われていくため、曲に対する
思い残しなどが感じられないのだ。 また、メンバー同士親友で、それなりに付き合いも長く、
意気投合している。 お互い尊敬し、そして信頼しきっているから、どんな曲でも安心して
仲間に託せるのだ。 だから毎回メンバーのそれぞれが、一つの曲に対して、本気で取り組める。
そこに今の彼らのグルーヴが生まれるのだと思う。

そして、実際の練習にしても彼らの民主的なやりとりがうかがえる。
ヴォーカルは、曲によって桑原、郁音と様々だが、基本的には樋口が中心。
桑原、郁音はサブ・ヴォーカルやキーボードを担当。 そして中崎は、主にギターを担当する。
そして、そこにサポートメンバーが入る。
進行は、まず、樋口の挨拶と共に始まり、軽い音だしから、徐々に本格的に演奏をしていく。
曲のポイントポイントに、樋口は自分の持つ明確な映像を当てはめていき、ほんのわずかでも
聞こえ方が違うと、そこを徹底して直そうとする。 中崎は、樋口の意見をメンバーへ
わかりやすく伝え、郁音と桑原はそこに意見を加える。 そのようなやりとりがあって、
よりよい曲が積み上げられるのだ。 そして、メンバーの、曲に対する妥協を許さない姿勢が、
アーティストとしての本来の姿を写し取っている気がする。そして、そのような点で、
彼らの目標とするGARNET CROWの威光が感じられた。

GLOW LAZULY、はっきりいってしまえばそのスタイルはGARNET CROWの模倣なのであるが、
彼らの奥底にあるアーティストとしての信念、そしてその実力の次第は、
模倣を越えた天性なのであった。 そのような面で、私は彼らを
最高のアーティストとして呼ぶにふさわしいバンドであると思うのだ。



*「永遠に葬れ」とはGARNET CROWの曲とはまた違ったGLOW LAZULYのオリジナル版

*GLOW LAZULY……15〜16歳で構成された高校生ユニット。 メジャーデビューはまだなものの、
その才能と、兼ね備えた天性的感覚から、非常に注目されている。 学生と言うこともあり、
その活動は業界内にとどまり、非公開ではあるが、その評判は高い。

Vo. Lyrics Songwriting 樋口理有 Keyboard Songwriting 桑原菜々
Keyboard Lyrics 郁音志歩 Guitar Arrange 中崎圭介

*GARNET CROW……Being GIZA studioに所属するメジャーアーティスト。
独特なサウンドで多くのリスナーを魅了する彼らは、非常に実力派アーティストであることで
有名。 聞き手へ不思議な波紋と魅力を残していくヴォーカルとメロディー、そして深遠な
歌詞が多くの心をつかんで離さない。 GLOW LAZULYの尊敬するアーティスト。

Vo. Songwriting 中村由利 Keyboard Lyrics AZUKI七
Guitar 岡本仁志 Keyboard Arrange 古井弘人    

wrote:浅井叶 by ZIO
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送